昨日、ケトジェニックについてお話ししました。(昨日の記事はこちらをクリック)
ケトジェニックダイエットをするなら必須とも言える、MCTオイルについて書くのを忘れていました。
MCTオイルとは?
MCT(medium-chain-triglyceride)オイルとは、中鎖脂肪酸の事です。
この脂肪酸はココナッツオイル等に含まれている脂肪酸で、一般的なサラダ油等とは性質が大きく異なります。
分子構造がまず大きく違うのですが、分子配列の長さが、サラダ油の約半分程だといわれています。
そして、生体に入ってからの作用機序も違います。
食べ物は、体内に入ると分解されエネルギーにされます。
サラダ油も、ココナッツオイルも、原理は同じです。
しかし、サラダ油よりも、ココナッツオイルの方がおよそ4倍も分解速度が速いのです。
分解が早い=すぐにエネルギーとして利用されるので、体内に残らないのです。
サラダ油は、体内に入るとゆっくり分解されますが、そのほとんどがエネルギーに利用される前に脂肪として貯留されてしまいます。そして、いざという時にエネルギーに用いられるのです。
この仕組みを利用して開発されたのがMCTオイルなのです。
MCTオイルを飲めば痩せる?
MCTオイルを飲んでも痩せません。
正確にはそれだけじゃ足りないのです。MCTオイルは、素早く分解されてエネルギーになりますが、それは糖質がない時の話です。
なので、MCTオイルでダイエット効果を出すためには、糖質制限が必須になります。
糖質をカットした状態でMCTオイルを摂ると、脂肪がエネルギーに変換されるため痩せていくのです。
したがって、巷で噂になっているココナッツオイルを使うと痩せるというのは、少し誤解を招く表現になっていますね。
正確には、『糖質を制限した状態でココナッツオイルを摂ると、脂肪燃焼効果が高まる』となります。
MCTオイルはどうやって摂れば良い?
お勧めは商品化もされている、ブラックコーヒーに入れて飲む方法です。
バターコーヒーとか流行りましたよね。
MCTオイルは無味無臭なので、バターコーヒーのうようにはなりませんが、美味しく飲めると思います。
ブラックコーヒー自体にもダイエット効果があると言われていますからね。
1日10~15mg程摂るのが良いそうです。
まとめ
MCTオイルは、油です。
分解されやすい油なので、太りにくく、加えて脂肪を燃焼させる効果もあるのでダイエット向きの油になります。
しかし、エネルギーに変わりやすい油という事を忘れないでください。
がぶがぶ摂っていると、体の不調や肥満にも繋がると思います。
油と糖質は仲良しです。
この二つを合わせると、ダイエット効果は無いということを覚えておきましょう。
だからこそ、究極の糖質制限であるケトジェニックとの相性がバツグンなのです。